各種データベース設計

商品カタログを自動化する
  •   ・オペレータが、QuarkXP、Illustrator、InDesignなどの印刷用組版ソフトでカタログ等の印刷物をページ単位で制作するのでなく、プログラミングにより数百ページから数千ページを一気に自動組版します。
  • ・自動化するには、カタログデータが定型的な場合(出現する要素が確定している)RDBに、不定形な場合(要素がランダムに出現し規則性がない)通常XML(構造化文書)でデータを保持します。デザイン重視のカタログは、自動化できません(する必要がありません)。
  • ・RDB、XMLどちらの場合も変換用ソフトウェア(XMLでは主にXSLTを使用)により様々なフォーマットに変換することが可能になります。たとえば印刷用組版ソフトをターゲットにする場合、トリガー(タグ)テキスト変換用ソフトウェアを作成すればよいのです。
データベースパブリッシング
  • ・画像処理を中心に考えたり、最終印刷物(DTP)を重要視すれば、システムやアプリケーション依存のデータベースシステムになります。確かに画像処理技術や高度な組版技術は必要ですが、それらは印刷・制作会社のためのデータベースシステムといえます。
  • ・XMLは構造化データをテキスト形式で記述したものであるのでシステムやアプリケーションに依存しません。またユニコードをサポートしているためコンテンツの多言語展開が可能です。
  • ・企業の望まれているデータベースは、企業側が運用できるコンテンツ主体のシステムです。
  • ・理想的なデータベースパブリッシングの姿とは、テキスト・画像・CAD等のコンテンツを、企業が好きな時に好きな形でドキュメント配信できる仕組みを作ることを意味します。
ワンソース・マルチアウト
  • ・一つのデータベースから、印刷物とWEBカタログだけでなく様々なフォーマットを同時生成します。
  • ・シングルソースの利点としてデータを変更すればすべてのアウトプットに変更が反映されることです。このことは、カタログの信頼性と制作時間の短縮、コスト削減に繋がります。また、カタログの改定時は、データを変更するだけで、マルチ制作に対応します。
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  • 各種データーベース設計事例
 

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XMLパブリッシング

データモデル:XMLスキーマ
  • ・XMLスキーマとは、データで使用する要素名称、要素の階層構造、要素の出現順序・回数、要素の属性定義、要素内容のデータ型を定義した設計文書です。XMLスキーマの記述言語としてDTD、W3C Schema、Relaxなどがあります。
  • ・XMLスキーマの目的は、XMLデータを検証することにあります。企業間でデータ交換する場合など厳密なデータチェックが必要になります。
  • ・XMLスキーマを作成することは簡単なことではありません。データ構造が定型的な場合は問題はないのですが、データがいわゆるドキュメント系(書籍、論文など)の場合は困難です。幸い色々な業界団体でXMLスキーマが作成されていますのでそれを採用するのもいいでしょう。
変換・検索・表現:XSLT
  • ・XMLデータはコンテンツ(内容)と見栄え(レイアウト指定)が分離されています。このことにより様々なデータフォーマットへの変換が可能となります。XMLは具体的なアウトプットを想定して作成されているわけではないのでデータを表示・表現するには何らかのデータフォーマットへ変換する必要があります。W3Cは構造変換言語としてXSLTを策定しました。XSLTは異なるスキーマ間のデータマッピング(構造変換)を行います。XSLTの変換モードとしてxml -> xml、xml -> html、xml -> textの3種類あります。最後のtextモードはトリガー(タグ)テキスト変換用に使用できます。
  • ・データ検索ではRDBの分野ではSQLが使用されますが、それのXML版というべきXQueryがあります。XMLにはタグがついるのでいわゆる「構造検索」が可能となりこれによりテキストデータの全文検索に比べて検索の精度が格段に向上します。
  • 組版情報:XSL-FO
    • ・XMLデータを表示するには次のような方法があります。

      XML + CSS
      XMLをXSLTで(x)HTMLに変換
      XMLをXSLTでXSL-FOに変換
    • 1番目と2番目の方法は主にブラウザ上で行われるものです。ここでは3番目の「XMLをXSLTでXSL-FOに変換」について述べます。W3Cは、スタイル付けのための標準規格としてXSL(Extensible Stylesheet Language)を開発しました。XSLは(1) XSLTと(2) XSL-FOが含まれています。XSLTはExtensible Stylesheet Language Transformationsの略で構造変換言語の仕様であり、XSL-FO (Formatting Object)は、段落・表・リストなどの表示オブジェクトを、フォントサイズ・文字の配置(左寄せ、右寄せ、センタリング等)などの表示属性を規格化したものです。ページ媒体として通常PDFが利用されますが、XSLTで出力したXSL-FOを組版エンジンでPDFに変換します。
    • ・XSL-FOは、ページ媒体への出力を想定して設計されており、本格的な商業出版ソフトに匹敵するさまざまな優れた機能をもっています。

      ページ書式の設定
      表紙、目次、本文、索引用のページ書式を設定できます。
      左右ページ書式の切り替え
      左右でのページ書式切り替えが可能。XSL-FO では、偶数ページ書式と奇数ページ書式をグループにして交互に切り替えることで左右ページの書式切替ができます。
      開始ページの設定
      例えば「章」が必ず偶数ページから始めることが可能。(奇数になった場合白紙を1ページ挿入)
    • ・DTPは自由自在にレイアウトが可能ですが、同じ体裁の印刷物を作成するときでも基本的には1ページごとのページアップ作業が必要です。つまりページ数とコストが比例することを意味します。XSL-FOによる組版では、最初にデータのXML化が必要ですがその後はコストはページ数に関係ありません。またDTPでは目次、索引、章・節番号の生成、図・表番号の生成、ページの参照などが非常に煩雑です。XSL-FOによる組版ではこれらが「自動的」に行われます。必要なことはXSLTの作成とメンテナンスだけです。
    • ・XSLT、XSL-FOは既に永年にわたる実績があり、XMLドキュメントの専門家の間で強く支持されています。しかしながら使いこなすのは高度な専門知識が必要です。最近XSLT、XSL-FOに代わりCSSによる組版ソフトが登場しました。これはXML・(x)HTMLデータをXSL-FOからではなくCSSを使用して組版するものです。XSL-FOに比べて、CSSは直感的で分かりやすく、現在、Webの世界では確実に普及しております。当社では豊富な作成ノウハウを生かしてデータの利用状況や今後の展開予想に応じて最善の方法をご提案させていただきます。
    • ・XSL-FOの自動組版ソフトは、アンテナハウス(株)社製品AH Formatter をお勧めします。(参考記事:XSL Formatterケーススタディ
    •    XMLパブリッシング事例

    XMLシステム構築事例集をデジタルブックでご覧いただけます。

     

    ・ご説明とご注意:
    2002年に設立した「XML-AG(XML-アライアンスグループ)」は、名前を変えて2006年にソフトウェア企画・開発の「ネットフレンド有限責任事業組合(LLP)」として再出発しました。株式会社コトブキ企画株式会社創基、そして弊社が主な設立メンバーです。
    ここにご紹介しております「XMLシステム構築事例集」は、2002年当時に所謂データベースパブリッシングや自動組版印刷という言葉が流行りました折に、設立各社が企画・開発したXML案件を一冊の冊子にまとめたものです。
    時代的に少し古かったり、大袈裟であったりする箇所はありますが、当時としては画期的であり、今もなお同様の問題を解決する方法に大きく変わりませんので、あえてご紹介するものです。

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